ルーマニア
Vol.19　ルーマニア 花粉と蜂パン 篇

ルーマニア北西部にあるローラウ村で、養蜂を営んでいるボンカさん。
彼の巣箱には少し変わった仕掛けがあります。
それは、ミツバチが通ることで足に付いた花粉が落ちるように器具を取り付けるというもの。
花粉には、様々な栄養素がバランス良く含まれていて、ルーマニアでは、昔から健康のためによく食べられてきたそうです。

ボンカさんは、花粉だけでなく「蜂パン」と呼ばれる幼虫のエサ用として巣に蓄えられる発酵した花粉も採っています。女王蜂の餌となるローヤルゼリーも、ミツバチがこの蜂パンを原料に作っているというくらい、栄養価の高いものです。
ボンカさんの家では、この蜂パンを毎朝必ず食べることが健康の秘訣なんだとか。
ミツバチが作り出すものは、全て自然由来のもので安心。だからこそ代々受け継がれてきたのでしょう。