中国
Vol.94 2000年の歴史　蜂の子

「神農本草経」は、中国最古の薬物書です。
その中で、長期服用することで健康を得る“上品”の一つとしてあげられているのが「蜂の子｣。
滋養強壮やアンチエイジングの働きがあるとされていました。

中国東北部にある小さな村で、養蜂を営んでいる楊さん親子。今日は、12歳の息子・清善くんに養蜂を教えているようです。
巣にはたくさんの蜂の子が。

まず巣板についているミツバチを振り落とし、ぽっこり膨らんだオス蜂の蓋を切り取り、
巣板を叩きながら、中の蜂の子を取り出します。

タンパク質を豊富に含むオスの蜂の子は、楊さんの家に伝わる健康食なんだとか。
油でカリカリになるまでよく炒め、塩だけのシンプルな味付けでいただきます。
清善くんも美味しそうに食べていますね。
この蜂の子、なんと2000年も前から食されてきたそうで、当時の人は身体に良いことをすでに知っていたそうです。
先人たちの知恵に、頭が下がりますね。