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リトルヘブン
時桜(ときざくら)
石田 彌(いしだ・わたる)
生年月日 昭和22年 6月11日
昭和45年 武蔵工業大学電気工学科卒業
[現職]
平成15年 社団法人日本惣菜協会 会長
平成18年 利恵産業株式会社 代表取締役会長
平成19年 NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構 監事
平成19年 東京商工会議所世田谷支部 工業分科会長
平成20年11月3日 藍綬褒章
近頃「あたりまえ」が判らない日本になったと耳にします。親を敬い、子供を愛で、弱い人には助力する。何かを達成するために頑張る。経済は、人々が望む生き方や暮し方を実現するため、金融は、その経済を効果的・効率的にするための手段である。これをあたりまえと思う人は多いと思いますが、親子が殺し合う、弱いものをだます、手段を目的と違えた金儲けを絶賛する風潮が日々話題になっています。  
私は、太平洋との分水嶺の日本海側の麓、現在は十二軒ほどの在所で生まれました。日本惣菜協会の会長として全国をまわり、皆さんから出身はどこですかと聞かれたとき、三つのふるさとを使い分けています。生まれ場所の「志津原」と中学卒業までの「池田町」。そして高校卒業までの「福井県」という三つの区切りのふるさとです。  
それぞれのふるさとについて思いがありますが、近頃強く意識するふるさとは池田町です。「あたりまえがふつうにあるまち」という町のキャッチフレーズ。人口三五〇〇人ばかりの山間の町が、市町村合併をしないでいるには限界があるはず。それなのに、合併せず、自分たちができることに取り組み、限界に挑戦し、頑張っている。そして、合併したくないというお年寄りの思いを大切にし、知恵を出し、汗をかき、財政の厳しい町運営をリードする杉本町長の心意気と活躍する姿。この三つに教えられるからです。  
元来は家庭で作っていた惣菜を、買って食べる食生活が、最近ではすっかり定着致しました。惣菜のあたりまえとは、「惣菜は、明日の命と健康につながる食べ物である」ということです。売れて、企業が儲かれば良いという業績中心ではなく、お客様が、惣菜のあたりまえを理解し、惣菜を選び、健康な食べ方をして頂くことを重点とする。これが、私の協会活動の理念です。ご紹介させて頂いた池田町の姿が、私を決意させ、背中を強く押してくれています。  
そんなふるさと池田町が、私の誇りです。
 
 
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発行:株式会社 山田養蜂場  編集:(C)リトルヘブン編集室
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