世界中の民間療法で傷口の雑菌感染の予防にはちみつが利用されるなど、はちみつに抗菌効果があることは古くから知られています。
例えば、手術の傷にはちみつを塗っておくと、3〜6日間、無菌に近い状態が保たれ、傷の治癒が早まったとの報告があります。
その理由は
- 粘性の高いはちみつが被膜となって雑菌の感染や傷口の乾燥を物理的に防ぐ。
- 高濃度の糖による高い浸透圧と抗菌成分により細菌の感染が抑えられる。
ことが挙げられています。
これらの抗菌作用や保湿効果のほか、炎症をやわらげ、傷の皮膚組織を刺激して再生を促すとの理由も考えられています。さらに、皮膚の傷だけでなく、火傷の治癒が早まることも確認されています。
また、はちみつは、子どもの喉の炎症を抑えて、風邪の症状を緩和するのにも有効であるとの報告もされています。