«お日さま堂のれんげゼリー»

佳作

絵'田口香奈子(茨城)
文'宇内悦子(千葉)

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おじいさんは、首をよこにふりました。

たなの上には、はちみつやれんげゼリーは、もう、一つも残っていません。

«ごめんよ»
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Picture14 こぐまさんはがっくり、すわりこんで、しばらく、足もとを見ていました。が、とうとうまるい大きな目から、ぽとっ、大つぶのなみだが落ちました。

«泣くな、なくな、泣くのはおよし»



おじいさんは、店の奥の工場に行き、すみにならべてあるはちみつつぼを、つぎつぎにのぞきました。
つぼの底にへばりつくような、はちみつをみつけては、ていねいに皿にあつめました。
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Picture16 おじいさんは
ようやくゼリーができるくらいの
はちみつをあつめてもどってきました。

«すぐ、できるからな»



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