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![]() ![]() 王様はすぐに使者を派遣し、となりの国の城に急行させました。 «黒魔女をつかまえてください。いまがチャンスです。 黒魔女はつえをもっていません» ほどなくとなりの国から使者がありました。 «おかげさまで黒魔女をつかまえました。その悪だくみもはっりしました» 使者の話では、なんと黒魔女はとなりの国のハチミツ職人をすっかり支配していたのでした。 黒魔女はハチミツに«黒いたましいの魔法»をかけ、 それをまわりの国々にばらまこうとしていました。 そこでこの国のミツバチをみな殺し、ハチミツを買わせようとたくらんでいたのです。 «黒いたましいの魔法»はおそろしい魔法でした。 そのハチミツをなめた人は次第にあらそいを好むようになります。 争いを好む人々が増えると、ついには戦争にさえなるという魔法でした。 «じつにおそろしい魔女だ»と王様。 «どうして黒魔女は戦争を好むのでしょうね»とシン。 «活躍できるからだ»と王様。«国が平和では、黒魔女のでるまくなどないのだよ» シンは王様から«英雄の旗»をもらいました。お姫様からはキスをもらいました。 王国にもとの平和がおとずれました。 いよいよわかれのときがきたようだ、と画家は思いました。 王様もお姫様もかなしい顔をしました。 しかしシンは出発することにきめました。絵の勉強をする旅をつづけるつもりでした。 «また来年の五月にきます» 画家の船はゆっくりとまいあがり、空にむかって飛びたちました。 その後、王様の行動に変化がおきました。 王様はいそいそと城のそとにでるようになりました。 草の上にねころび、あるいは街の石段にすわり、人々と気軽に話をするようになったそうです。 その後、お姫様の行動にも変化がおきました。 お姫様はスケッチブックと色鉛筆をかってもらい、熱心に絵の勉強をはじめたそうです。 ![]()
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