女の子がお気に入りの帽子を かぶってでかけました。 今日のお天気にぴったりの 可愛いお花のついた帽子で、とても似合ってます。 帽子には一匹のみつばちが本物のお花と勘違いして とまっていました。 突然、空からなにものかがサァーと おりてきて大事な 帽子を取っていってしまいました。 あのカラスではありませんか。 あまり突然のことなので、 女の子もビックリするばかりです。
«ぜんぜん似合わないよ、返したほうがいいよ、 ブーン、ブーン» みつばちはあきらめずにカラスの まわりを飛び回りました。 «うるさいチビみつばちめ、お前なんか あっというまに、ひとひねりだぞ» おこったカラスがみつばちを追いかけていきました。 僕だけじゃとても勝ち目はない、皆のいる 花畑へいこうとみつばちは飛び続けました。 «みんな、手をかしてくれ、 助けてくれブーン、ブーン» と言いながら。