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![]() ![]() 王様はお姫様とおやつを食べていましたが、画家がはいってきたのをみて喜びました。 みずから席を立ち、お姫様とシンをひきあわせました。 お姫様はシンがすぐにきにいったようでした。 ほほをかすかに赤くそめながら、おれいをいいました。 シンは笑顔で王様とお姫様に誕生日のお祝をいい、それから真顔になりました。 «王様、国中のミツバチをみな殺せというご命令はほんとうですか"» «ああ、そのことか» 王様にはのんきなところがあって、ミツバチのことなどきにもしていませんでした。 ついさきほど、魔女にまかせたこともすっかりわすれていたぐらいだったのです。 «ミツバチなど、この国からいなくなってもどういうことはなかろう» «王様、それはちがいます»とシン。テーブル上のクロワッサンをゆびさしていいました。 «ミツバチがいなくなれば、このクロワッサンにハチミツをぬることもできません» «それはちとこまるな» «ミツバチを飼っているハチミツ職人は仕事をうしない、生活にこまるでしょう» «む、それはいかん» «ミツバチが花粉をはこんでいた花のおおくは、この国から姿をけしてしまいます» 王様はついにだまってしまいました。ことの重大さが、やっとわかったのです。 «王様、自然は微妙なバランスの上になりたっています。ミツバチも大切な一員です» «そのとおりだ»と王様。«ミツバチに罪はない。兵隊をもどすことにしよう» ![]()
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