![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
![]() |
![]()
![]() ![]() 画家は船をのんびりと走らせて城にもどってきました。 城にはいろうとすると、どやどやと大勢の兵隊たちが城からでていくところでした。 «なにごとです"»シンは先頭の兵隊にききました。 «ミツバチを殺しにいくのだ»と兵隊はいいました。«王様の命令だ» シンはびっくりしました。ミツバチを殺す"王様はきでもくるったのだろうか。 画家は大きく両手を広げ、兵隊たちの前に立ちました。 «お待ちください。あなたがたは罪のないミツバチを殺しにいくというのですか"» «しかたがない»と先頭の兵隊がいいました。«これは王様の命令なのだ» «たとえ王様の命令といえど、おかしいとは思わないのですか"» 先頭の兵隊はめんどうくさくなったようでした。いきなり画家にやりを向けました。 «これは王様の判断だ。 われわれはとにかくミツバチめを殺しにいけばいいのだ。そこをどいてもらおう» «どきません»シンはぐっと兵隊をにらみました。 «わたしはミツバチを愛しています。 このようなおろかな行動を見逃すわけにはいきません» «たかがミツバチではないか»と兵隊。 «なぜそのようなことに命をなげだすことができるのだ» «たかがミツバチ»シンはゆっくりとくりかえしました。 «それはミツバチが小さい存在だからですか" わたしはこの星のような小さい星をいくつもみてきました» 兵隊はだまってしまいました。 «みな心やさしい人々が住んでいましたよ»とシン。 兵隊たちはこまりはててしまったようすでした。 «少し時間をください»とシン。«わたしが王様に会って、その理由をきいてきます» «うむ、それならばわれわれも命令違反ではない。ではすこしまつとしよう» もともと命令に不服だった兵隊たちは、ホッとしたようすでその場にすわりこみました。 シンは城にはいり、王様のところにいそぎました。 ![]()
|
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
|
![]() |