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みつばちの童話と絵本のコンクール


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Picture12

楽隊がダンス音楽を演奏しはじめました。
人々はさそいあっておどりの輪を作りました。
これはいいチャンス。
シンは王様におじぎして席を立ち、お姫様の手をとりました。
じつはおどりながらお姫様にききたいことがあったのです。

«さきほど、魔女があなたの首になにかぬりましたね"»とシン。
«はい»とお姫様。«ハチに刺されたときのぬりぐすりだといってました»
シンはお姫様の首をみました。ぬりぐすりをぬったところはうっすらと赤くはれていました。
«ちょっと失礼»
シンはおどりながらお姫様の首にさっと手をのばし、指についたぬりぐすりをなめてみました。
思ったとおり、お姫様の首にキスをして毒を吸いだしたときとおなじあじでした。
«よくきいてください»とシン。
«そのぬりぐすりは危険です。ミツバチがおなじところをさしにきます»
«まあ(»
«魔女にわからないようにして、そのぬりぐすりは全部ふきとってください»
«はい»
«魔女はそのぬりぐすりをどこからだしたのですか"»
«つえの先でした»とお姫様。«ルビーがふたになっています»
«なるほど、つえがかくし場所か»
シンとお姫様はおどり終わって王様におじぎし、席にもどりました。
魔女のねらいはなんだろう、とシンは考えました。
やはりこの国のミツバチを殺すことにちがいない。どうしてそんなことをのぞむのだろう。

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