
棚田の畦(あぜ)に、 冬眠から覚めたばかりのアマガエル |
人口 8,685人。町域の4分の3は山地の朝日町。田んぼはそのほとんどが棚田なのだが、能中(のうじゅう)
地区には1999年、日本棚田百選に選ばれた『椹平(くぬぎだいら)の棚田』がある。ゆるやかにうねる河岸段丘
の等高線に沿って扇状に開けた14ヘクタール、約140枚の田んぼ。その先は道を隔てて最上川。川向こうには
町の中心街や丘陵地のリンゴ畑。さらにその奥に朝日がのぼる白鷹山地の山並み、という壮大な景観が
広がっている。
「棚田と言われたときはよ、迷惑だと思っだな。棚田ってよ、一枚一枚の田が小さく、段差があって、
大変なとこでよ、イメージ悪いわけだ。おれらのとこはトラクターや田植機は入るし大型のコンバインも入る。
こんなもん、棚田と言うだか。このへん、みんな棚田だけんど、減反で草だらけのとこが多ぐでな。
まとまったところがなかったんだべ」と志藤さん。 |