当社では、蜂蜜の販売開始時から非常に厳しい品質管理をしてまいりました。お客さまに蜂蜜の安全性を保証するため、2010年からは残留農薬や抗生物質、重金属に関する全ロット検査を行っており、現在300項目以上もの検査を行っています。
農薬や抗生物質などは、見た目ではわかりません。わからないからこそ、1ppb(※1)まで測定できる最新の機器を使用して、徹底的に調べています。これは25mプールいっぱいの水にわずか一滴の抗生物質が検出できるという精度です。
世界で通用する唯一の食品規格であるコーデックス(CODEX、国際食品規格)などを元に作成された厚生労働省の定めるポジティブリスト(※2)の基準以下であることは当然です。
最近、除草剤成分「グリホサート」が検出され、それを隠ぺいしていたというニュースが流れました。このグリホサートも全ロットで検査をしています。
※1:ppbとは、(parts per billion)パーツ・パー・ビリオンの頭文字をとったもので、10億分のいくらであるかという割合を示す数値。
※2:ポジティブリストとは、食品中に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(農薬等)について、一定の量を超えて農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止するという制度
【山田養蜂場の品質基準】
- 糖度は完熟蜂蜜といえる78度以上
- 蜂蜜原料保管温度管理は20℃以下
- 蜂蜜充填の時の加熱温度は酵素が失活しない45℃以下(ルーマニアアカシア蜂蜜は35℃)
- 大切な栄養成分である花粉を取り除かないろ過方法
- そのほかにも加熱や劣化の指標となるHMF(ヒドロキシメチルフルフラール)や、異性化糖の有無の検査も行っています。
当社では創業以来、蜂蜜に「何も足さない、何も引かない」というポリシーを持って、手間暇をかけて蜂蜜を販売してきました。確かにコストは高くなります。しかし、採れたての味や香り、風味をできるだけ損なわないようにして、本物の蜂蜜をお届けするためには必要なことなのです。