ラオス
Vol.89 ラオスの珍しいハリナシバチ養蜂

ラオス北部にあるポーン村は、昔から養蜂が盛んな農村です。ここでは、広く行われているトウヨウミツバチの養蜂に加え、ラオスでは珍しいハリナシバチの養蜂を行う家もあります。

ウータさんは、ハリナシバチの巣を取りに、村のはずれへ行きます。巣はなんと土の中に。掘ること1時間半。深い穴の奥に小さな巣が出てきました。
ハチミツもそう多くありませんが、彼のお目当ては蜜を搾った後の残りです。火にかけて溶かして不純物を取り除き、ろ過して冷ますとミツロウの出来上がり。

実は、このミツロウは、ケーンという民族楽器の接着に欠かせないそうで、扱いやすい上取り外しも容易なので最高と言われています。
キレイなミツロウは高く売れるそうです。
ケーン職人が村の近くにいるので、ウータさんはハリナシバチの養蜂も行っているとか。
何度収穫しても必ず巣を作ってくれるのが魅力と教えてくれました。

はちみつにミツロウ。
ハリナシバチがもたらす様々な恵みです。