日本
Vol.238 秋のローヤルゼリー生産 篇

働き蜂は女王蜂を育てる「王椀」に、幼虫のエサとなる「ローヤルゼリー」を溜め込みます。養蜂家はこの習性を利用し、人工の王椀がたくさんついた木枠を巣箱に入れローヤルゼリーを生産します。

ローヤルゼリーの最盛期は春から夏にかけてです。若い働き蜂が体内でローヤルゼリーの生成をしますが、その元となるエサは花粉のため、花が少ない秋は、ローヤルゼリーの生産量が落ちてしまいます。

養蜂家の景山さんは秋でもローヤルゼリーの生産を行います。「里山っていうのは、いろんな木々が咲いています。花が絶えないため、秋でもなんとかローヤルゼリーが採れるのだと思っています」と景山さんは言います。とはいえ、最盛期である春や夏に比べると、収穫量は半分以下にはなってしまいます。

それでも貴重なローヤルゼリーを届けたい…。里山とミツバチに支えられて。