ネパール
vol.290 伝統のコパ養蜂 篇

ネパール中部にあるイスランは、標高750メートルの山間にある小さな農村です。この地域では、「コパ養蜂」と呼ばれる変わった養蜂が行われています。

村で農業を行うチットラさんは、コパ養蜂を行っています。チットラさんの家の2階部分を見てみると、なんとミツバチが出入りしています。壁の中に、ミツバチが巣を作っているのです。実はネパールでは、家の壁にコパと呼ばれるくぼみを作り、小物を置くことがよくあります。これを養蜂に利用しているのです。

採れたはちみつは、食べ物としてだけでなくヒンドゥー教のお祈りにも使われるなど、村人にとっては非常に大切なものなのです。この日は、村人たちと日々の健康を祈りました。

家の壁を利用した伝統養蜂。貴重なはちみつを得るために。