アメリカ
vol.310 カリブ海の島の蜂蜜酒 篇

セントクロイ島は、熱帯産のフルーツの栽培が盛んです。果実だけでなく、花からはちみつも採れます。この2つの恵みを生かし、島では数人の養蜂家がトロピカルな蜂蜜酒を作っています。

その一人がスティーブンさんです。養蜂作業が終わると、自宅の庭に直行しフルーツを収穫します。蜂蜜酒を作る際、はちみつと水の割合が重要で、毎回比重を計りながら混ぜる量を調整します。最後にアメダマノキというベリーの一種を風味付けに使います。

通常は、発酵を早めるためにイーストを使いますが、スティーブンさんははちみつの中の酵母だけで発酵させています。蜂蜜酒は発酵期間によって、アルコールの度数や甘さが変化します。スティーブンさんによると、この変化の具合がフルーツの種類によっても異なるため、奥深さを感じるそうです。

フルーツとはちみつ、
島の2つの名産が生んだ極上の一杯。